marutomu_なんちゃってマーケティング

はったりマーケターのメモ書き

マーケティングの目標の収益は、「価格」×「数量」:まずは「価格」

 

会社の収益は、「売上ー原価」です。
そして、「売上=価格×数量」です。
そこで、まずは価格について考えてみます。

価格の定義

価格と言っても種類がいくつかありますので、ブログ上の定義をします。

標準価格:通常、製造会社が決めるもので、いわゆる「定価」。
実販価格:店頭で実際に売られるときの値引後の価格。
仕入価格:販売会社が製造会社から仕入れる時の価格。
      販売会社からすると原価、製造会社からすると売上です。

一つあたりの価格と収益の関係

※この場合の「収益」は、限界利益のこととします。粗利です。

収益は売上と費用の差ですが、同じ商品でも製造会社の利益と販売会社の利益は違います(当たり前ですが)。

製造会社の収益=仕入価格(=製造会社の売上価格)ー比例原価
販売会社の収益=実販価格ー仕入価格
ちなみに、標準価格と実販価格の差が店頭での値引になります。

標準価格の決め方

それぞれの価格の決め方を考えてみます。
まず「標準価格」です。

原価に妥当な利益を乗せる決め方と、市場から見て妥当な価格を設定する決め方と2種類ありますが、マーケティングっぽく、後者の「市場で妥当な価格」で考えます。

そもそも、私の価格の考えのベースは、「価格は市場が決める」です。
当たり前のことを言っているのですが、価格設定の際には、製造側や経営側から利益率などを求められ、市場視点ではなく、造り手視点の価格になることも多いです。なので。「価格は市場が決める」という言葉をいつも意識しています。

「市場が価格を決める」とは

価格を決める要素としては、
・競合の価格、自社他商品の価格、それとブランド力/商品力、販売動向/シェアを分析して、
自社商品の商品価値=(性能・品質)÷ 価格の分子と分母をどう考え、競合に対するポジショニングを決めることです。

また、競合商品の価格は条件を合わせないと意味がないので、競合との仕様比較表を作って、金額換算して同一条件にして検討します。
仕様を同じにしても、金額は合わないのが普通ですが、その差は会社の販売戦略か、ブランド力によります。
その分析も必要です。

これで、大体妥当な価格が決められます。
しかし、収益の出る事業にするわけですから、次に「数量」を予測し、
売上=価格×数量を見込む。
そして、かかる費用と投資を計算して収益に落とし込む、ということになります。

 

ということで、次回は「数量」について。