marutomu_なんちゃってマーケティング

はったりマーケターのメモ書き

マーケティングの目標の収益は、「価格」×「数量」:今回は「数量」

 

「売上=価格×数量」について、前回は「価格」でした。
今回は「数量」です。

私は、自動車業界なので、自動車の数量=台数で考えてみます。

価格の時は、「価格は市場が決める」と書きましたが、「台数も市場が決める」です。

この場合の「市場」は「お客様」も含みますが、価格も台数も造り手(売り手)ではなく、買い手が決めるということです。

「台数を決める」ことの、「価格を決める」こととの違い 

台数が価格と違うのは、
価格は、一度決めれば変わらない。(値引などはありますが、定価は変わらない)
・しかし、台数は結果が出るまでわからない
という点です。

①目標台数、②計画台数、③予測台数

なので、台数を決めるというのは、あくまでも「目標」「計画」「予測」となります。
それぞれの台数の意味を私なりの定義を考えてみました。
(全部同じ意味の場合もあると思いますが)

①目標台数:ありたい台数。事業面からでも市場面からでも、とにかくこれぐらい売りたいという意思の台数。

②計画台数:あるべき台数。ある程度地に足をつけて、これぐらいはやらなければという事業/経営上での必要台数。

③予測台数馬なり台数。①②の台数は、施策などの取組をしないと届かない台数。この予測台数は、何もしなければこれぐらいという感じの台数。

台数を決める

③→②→①の順に、台数は増えていきます。

台数を決める、というのは、①か②ですが、①は商品の企画開発段階、②は販売導入段階かなと考えますが、③→①→②の順番に。

③予測台数はどう決めるか

予測台数=馬なり台数です。
馬なり」というのは、<カテゴリー台数 × カテゴリーシェア>の計算式で、
カテゴリー台数は、業界予測などでの予測台数
カテゴリーシェアは、直近の実績
で、計算します。(本当は競合なども見て、シェアも予測するのですが、ひとまず置いておいて)
そうすると、事業計画などを試算するベース台数がこの予測台数になります。

①目標台数はどんな考えるか

次に①目標台数です。これはありたい台数です。何年後にいくらぐらいの売上・収益を目指すと、会社は中期経営計画などで宣言します。
それを逆算すると、ありたい台数になると思います。(ちと乱暴ですが)

②計画台数をどう計算するか

①目標台数と分けなくてもいいかもしれませんが、計画台数=あるべき台数です。これは、やらなければいけない収益計画を達成するための台数です
(①目標台数も収益はありますが、そっちは目指すビジョンみたいな感じ)。
<設定した価格> × <この計画台数> = <売上計画>となり、
その売り上げで目標収益が達成できる、という台数になります。

 

台数については、
・③予測台数で、大体の規模感をとらえ、
・目標収益達成のための、②計画台数を計算する。
この、②と③のギャップを埋めるために、マーケティング戦略を立ててくということです。

 

ということで、「価格」と「数量」について書きました。
ここまでで収益の構造が見えてきたと思いますので、次以降、マーケティングの進め方について書いてみます。